国際連合の正体
国際連合の正体(その1)
国際連合(以下国連)と聞いて皆さんはどういう印象を思い浮かべるでしょうか。 「中立的な立場で国々の紛争や対立の調停を努め、世界平和のために日夜奔走し尽力している。」 とか「飢餓で苦しむ発展途上国の人々を救うため、先進国との間をとりもちながら、それらの国々に救済の手を差し伸べている。」 とか「あらゆる国、民族、人種の人権の向上のための啓蒙活動をしている。」などといったところでしょうか。
大変耳に聞こえが良い内容ばかりで、どのような国々の人からも受け入れられそうですね。 実際に国連に加盟する世界のほとんどの国々では、国連の打ち出すガイドラインに沿ってそれぞれの国の多くの政策が決定されています。 それだけ世界に対して多大な影響力を国連は有しているのです。 しかし、だからといって手放しで彼らを本当に歓迎できるのでしょうか? ここでは大多数の人々が信じている内容に一石を投じ、その真の姿はいったい何なのかを、深く掘り下げて考察してみようと思います。
ではまず彼らの思想面から考察してみたいと思います。皆さんは Lucis Trust(ルーシス∙トラスト)という出版社の名前を聞かれたことがあるでしょうか。 あまり聞き慣れない名前ですが、実はこの出版社は国連とは切っても切れない密接な関係で結ばれており、国連の思想的バックボーンになっていると言えるほど大きな影響力を国連に対して持っています。彼らがいったいどのような組織なのかを調べるには、又聞きした内容より、彼ら自身の主張を聞いてみるのが一番です。ホームページの沿革にこう書かれてありました。あまり良い訳ではありませんが次に引用します。
「かつてルーシファー出版社と名乗っていたこの出版社はアリス、フォスター∙ベイリーによって1922年5月、アメリカ、ニュージャージー州にて設立されました。 ルーシファーの古代神話は世界に光をもたらした天使を示しており、神智学の創始者HP∙ブラヴァツキーが長年に亘って編纂した記録に敬意を表し、それにちなんでこの出版社の名前に用いられました。 ほどなくして、ルーシファーは伝統的にキリスト教徒の誤解により、サタンとみなされてしまっていることが明らかにされたため、1924年、会社の名前をルーシス出版社と変えることとなりました。」
どうですか? 驚かれたでしょう。 あのエバとアダムを堕落させ、この世の神となり人類を絶え間なく地獄に引きずりこみ支配し続けた悪の元凶を、よりによって崇拝しているのがルーシス∙トラストであることを、ここで堂々と表明しているのです。 ルーシファー崇拝教すなわち悪魔崇拝教が彼らの信じる宗教なのです!
それは簡単にいえば善悪二神論であり、悪に満たされたこの世界を創造したヤーウェは創造に失敗した無能な神であり、ヤーウェの操り人形であるアダムとエバの目を開かせたルーシファーこそ真に人々に光をもたらす最高の創造主であり救い主であるという教えです。 つまり、ルーシファー=善神、ヤーウェ=悪神、という信仰です。 したがって聖書を根拠として、ルーシファーを悪魔視するユダヤ、キリスト、イスラム教は彼らにとって最大の敵だということになります。
なぜそういう思想を彼らが持つに至ったかはブラヴァツキー女史によって創始されたとする神智学のルーツを見ればわかります。古代ローマでキリスト教と教勢を競ったミトラ教をベースとし、さまざまな東方の異教の教えを取り入れながら作り上げられたのが神智学だと言われています。 ミトラ教も善悪二神論であり、民衆には太陽を崇拝させたバビロニアの偶像崇拝の流れを汲む、神の目から見れば最も忌むべき宗教の一つです。 (神智学については当ブログの記事、「ニューエイジ(霊性復興)運動についての考察」でも少し触れました。一部内容が重複していますが、あわせてその記事もお読み下さい。)
このような思想が国連を運用するにあたって用いられているなど、ちょっと信じ難いかも知れません。しかし彼らのウェブページを見れば、ルーシス∙トラストと国連が緊密に連携していることが明らかです。また一部を訳して引用します。
ルーシス∙トラストは、経済的、社会的な国連の会議においてコンサルタントとしての地位を有し、- – – – – – – – – – – – -世界の国々の人々の声を代弁する国連の目標と活動の重要性を明らかにしながら、瞑想、教材やセミナーを通して国連をサポートしています。
ここまではっきり表明しているのでもう疑問の余地はありません。結論として国連を運用するための思想のルーツは古代偶像崇拝教であり、神智学であり、反キリストです。
またニューヨーク∙マンハッタンにある国連ビルの敷地購入のためにジョン∙ロックフェラー2世が巨額の資金を提供するなど、いわゆるグローバリストとの癒着が指摘され、さらには神秘主義者にして第二代国連事務総長を務めたダグ∙ハマーショルドの功績をたたえて、彼の名前を冠した図書館が国連の敷地内に造らるようなことまで行われています。このように主に偶像崇拝者たちによって、彼らの思想に添う形で営まれてきたのが国連の実態です。
こう見ると、文鮮明師がなぜ「アベル国連」を主唱されたのか、その理由が見えてきます。サタンによって完全に牛耳られ、世界に対して少なからぬ影響力を持つ国連に対して危機感を抱かれたからこそ、始められた摂理であることはもはや明らかです。
次回は国連の活動が具体的に、どのように異教的なのかを考察してまいりたいと思います。
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